
茨城県取手市 中高生ネットワーク UNSAM様|地域とつながるCSR活動
記事公開日 : 2026/09/01
/最終更新日 : 2026/09/02
車いすと一言でいっても、その種類はさまざまです。利用者自身が操作するもの、介助者が押して移動するもの、姿勢保持を重視したものなど、それぞれ目的や構造が異なります。名称は聞いたことがあっても、具体的に何が違うのか分かりにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、代表的な車いすの種類について、名称ごとの特徴や役割を整理しながらわかりやすく解説します。医療・福祉施設での導入検討や、利用者に適した車いすを理解する際の参考としてお役立てください。
車いすは見た目が似ていても、利用者自身が操作するのか、介助を前提とするのか、姿勢保持を重視するのかによって種類が分かれています。名称の違いを理解することが、適切な選定の第一歩です。
名称ごとの解説
●自走用車いす
自走用車いすは、利用者自身が後輪に付いているハンドリム(手でこぐための輪)を操作して移動する車いすです。大きな後輪を備えていることが特徴で、一般的に多くの方が「車いす」と聞いて思い浮かべる代表的な形状でもあります。病院や介護施設だけでなく、在宅環境や公共施設など幅広い場所で利用されています。
利用者自身が主体的に移動できる点が大きな特徴で、上肢の力を活用できる方や、自分で移動する機会が多い方に利用されることがあります。介助者が後ろから押すこともできますが、基本的には利用者による操作を前提として設計されています。
●介助用車いす
介助用車いすは、基本的にハンドリムがないため、介助者が後方から押して移動を支援します。このため、自走用車いすよりも後輪が小さく、全体的にコンパクトで取り回しやすさや収納のしやすさを重視した設計となっているものが多いです。
自力で車輪を回すことが困難な方だけでなく、病院の外来や施設内移動、通院時の移送など、自力での操作が難しい場面でも使用されることがあります。
●電動車いす
電動車いすは、モーターとバッテリーを搭載し、電力によって移動する車いすです。ジョイスティックなどの操作装置を使用して移動する仕組みが一般的で、手で車輪をこぐ必要がありません。身体機能の制約などにより、ハンドリムの操作が難しい方の移動を支援する目的で利用されています。
広い施設内や屋外での移動、長距離の移動が必要な場面などで利用されることがあります。さらに、利用者自身の操作によって行動範囲を広げられることも特徴の一つです。
●リクライニング機能付き車いす
リクライニング機能付きとは、背もたれの角度を後方へ倒せる機能を備えた車いすです。
長時間同じ姿勢を維持することが難しい方の体圧を分散し、身体への負担を軽減するために利用されています。また、上半身の角度を調整できるため、利用者の身体状況に合わせた適切な姿勢づくりにも活用されています。
背もたれが動くことにより休息しやすい姿勢を確保できる一方で、座面角度は大きく変化しません。そのため、下記のティルト機能付き車いすとは異なる機能として分類されます。
●ティルト機能付き車いす
ティルト機能付きとは、座面と背もたれを一体的に後方へ傾けることができる車いすです。背もたれだけを動かすのではなく、身体全体の角度を変えられる点が特徴です。利用者の姿勢を維持しながら角度調整が行いやすい構造となっているため、臀部にかかる体圧を分散することができ、床ずれ予防につながります。
座面ごと傾くことによって、身体の位置関係を保ちながら姿勢を調整できる点が特徴で、車椅子で過ごす時間が長い人や、長時間の座位保持が難しい人におすすめです。
なお、リクライニング機能とティルト機能の両方を搭載した車いすもあります。
●モジュール型車いす
この名称は、上述してきた特定の移動方式や姿勢調整機能を表すものではありません。
モジュール型車いすは、体型や身体状況に合わせて、各パーツの高さなどを調整することができるため、使用している間に体型や身体状況が変わっても、微調整できることが最大の特徴です。
フルオーダーほど高額ではありませんが、既製品よりも利用者の身体に合わせやすく、快適に使用できる車いすです。
Q.自走用車いすと介助用車いすは同じものですか?
A.いいえ、同じではありません。自走用車いすは利用者自身が操作することを前提とし、介助用車いすは介助者による移動支援を前提としています。
Q.リクライニング車いすとティルト車いすは同じものですか?
A.いいえ、同じではありません。リクライニング車いすは背もたれの角度を調整する仕組みで、ティルト車いすは座面と背もたれを一体で傾ける仕組みです。
Q.電動車いすは介助用車いすの一種ですか?
A.必ずしもそうではありません。電動車いすには利用者自身が操作するモデルもあり、移動を自立して行うための手段として利用されることがあります。
車いすには、自走用車いすや介助用車いすのような移動方法による違いだけでなく、リクライニング車いすやティルト車いすのような姿勢調整機能の違いもあります。また、モジュール型車いすのようにカスタマイズ性を重視した種類も存在します。それぞれの特徴を理解し、状況に応じて検討することが大切です。どの種類が適しているか判断に迷う場合は、専門知識を持つ企業へ相談しながら検討すると安心です。
条件によって最適解が変わることもあるため、迷う場合は一度弊社にご相談ください。
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