医療・福祉施設向け|介護ベッドの種類と違いとは?

記事公開日 :  2026/07/01

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医療・福祉施設向け|介護ベッドの種類と違いとは?

介護ベッドと一口に言っても、種類や呼び方が多く、違いが分かりにくいと感じる方は多いのではないでしょうか。医療・福祉施設では、利用者の安全確保や介助しやすい環境づくりにも関わるため、それぞれの名称の意味を整理しておくことが大切です。
本記事では、介護ベッドの全体像と主要な名称ごとの違いを整理してご紹介します。


目次

介護ベッドとは、利用者の姿勢変換や介助のしやすさにも配慮したベッドです。名称ごとの違いは、動かし方、高さ、機能の範囲に注目すると理解しやすくなります。

名称ごとの解説

●電動介護ベッド
電動介護ベッドは、モーターの力で背上げや脚上げ、高さ調整ができるベッドを指します。介護ベッドと聞いてまず思い浮かべるのが、このタイプという方も多いでしょう。利用者の姿勢を整えやすく、介助する側も無理のない高さで対応しやすいため、病院や福祉施設で広く採用されています。
この名称が分かりにくくなるのは、1モーター、2モーター、3モーターという呼び方が一緒に出てくるためです。1モーターは背上げ中心のシンプルなタイプ、2モーターは背上げに加えてもう一つの動きに対応するタイプ、3モーターは背上げ・脚上げ・高さ調整まで含めて細かく姿勢を整えやすいタイプとして理解すると整理しやすくなります。
混同されやすいのは、手動介護ベッドや多機能介護ベッドです。手動介護ベッドも角度調整ができる場合がありますが、操作方法がまったく異なります。また、多機能介護ベッドは電動機能を含みつつ、さらに別の支援機能まで備えるものが多く、電動介護ベッドより広い意味で捉えられることがあります。


●手動介護ベッド
手動介護ベッドは、ハンドルやレバーなどを使って高さや角度を調整する介護用ベッドです。電源を使わずに操作できるため、シンプルな構造を重視したい場面で選ばれることがあります。電動操作が不要な環境や、使用頻度が限られる場所で検討されやすい名称です。
ただし、手動で調整するため、操作する人に一定の負担がかかる場合があります。利用者本人が細かく姿勢を変えたい場合よりも、職員や介助者が必要に応じて調整する使い方を想定することが多いです。施設内の予備ベッドや一時的な利用場所で候補に上がることもあります。


●低床介護ベッド
低床介護ベッドは、一般的なベッドよりも低い位置まで床面を下げられる構造を持つタイプです。この名称は、主に「どこまで低くできるか」という高さの特徴を表しています。
ベッドから転落した際の衝撃を抑えることを目的としており、離床が多い利用者や、夜間の動きに配慮したい場面で使われることがあります。また、車いすへの移乗のしやすさにも関わるため、利用者の身体状況に合わせた高さ設定が重要になります。
電動介護ベッドの中にも低床タイプはあるため、「電動」と「低床」は重なる場合があります。なお、低ければよいというわけではなく、介助のしやすさとのバランスも含めて検討されます。


●超低床介護ベッド
超低床介護ベッドは、低床タイプよりもさらに床に近い高さまで下げられるベッドです。低床介護ベッドより一段階低い位置まで設定できることが、この名称の特徴です。
転落時の影響をできるだけ小さくしたい場合など、より安全面に配慮したい場面で用いられることがあります。わずかな高さの差が大きな意味を持つため、低床介護ベッドとは別の名称として扱われます。
一方で、床面に近づくほど介助時の姿勢に影響する場合もあるため、利用者の状態だけでなく、介助の動きも含めて考える必要があります。


●見守りセンサー付きベッド
見守りセンサー付きベッドは、利用者の動きや離床の兆候をセンサーで検知し、通知などにつなげる機能を備えたベッドを指します。ベッド本来の役割に加え、状態把握を補助する機能が組み込まれている点が特徴です。
離床のタイミングや動きの変化を把握しやすくするため、人手が限られる時間帯や見守り体制の補助として扱われる場合があります。
たとえば、夜間に起き上がろうとする動きがあった際、職員が状況を確認するきっかけになります。ただし、センサーは人による確認を置き換えるものではなく、あくまで気づきを支援する仕組みです。


●多機能介護ベッド
多機能介護ベッドは、背上げ、脚上げ、高さ調整、傾斜調整、センサー連携など、複数の機能を備えた介護ベッドを指します。ひとつの機能だけでなく、利用者の姿勢保持や移乗のしやすさ、介助のしやすさを総合的に考えたい場面で使われる名称です。
この名称は便利ですが、機能の範囲が製品ごとに大きく異なる点に注意が必要です。多機能と書かれていても、どの動作に対応しているか、どの機能が標準なのかは確認が必要です。名称だけで判断せず、仕様を見て自施設に必要な機能と照らし合わせることが大切です。


よくある誤解・混同

Q.低床介護ベッドと超低床介護ベッドは同じものですか?
A.同じものとして扱われることもありますが、厳密には異なります。低床介護ベッドは通常より低い高さまで下げられるタイプ、超低床介護ベッドはさらに床面に近い位置まで下げられるタイプです。

Q.電動介護ベッドと多機能介護ベッドは同じものですか?
A.いいえ、同じではありません。電動は動作機能を指し、多機能はそれに加えて別の支援機能を含む場合があります。電動であっても多機能とは限らないため、搭載されている内容を確認することが重要です。

Q.手動介護ベッドは古いタイプという理解でよいですか?

A.いいえ、そうとは限りません。手動介護ベッドは、電動ではない操作方式を持つベッドという捉え方が基本です。機能を絞って考えたい場合には十分意味のある選択肢で、単純に新旧で分ける話ではありません。


さいごに

介護ベッドは、利用者の姿勢や移乗を支えるだけでなく、介助する側の動きにも関わる重要な設備です。電動、手動、低床、超低床、見守りセンサー付き、多機能といった名称の違いを理解すると、比較しやすくなります。大切なのは、自施設の用途や利用者の状態に合わせて見ることです。
条件によって最適解が変わることもあるため、一度弊社にご相談ください。

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