医療・福祉施設向け|カーテン選びで知っておきたい機能とは?

記事公開日 :  2026/10/01

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医療・福祉施設向け|カーテン選びで知っておきたい機能とは?

病院や福祉施設向けのカーテンを選ぶ際、「遮光」「遮熱」「防炎」「制菌」など、さまざまな機能名を目にすることがあります。似た名称も多く、それぞれの違いや役割が分かりにくいと感じる方もいるのではないでしょうか。この記事では、代表的なカーテン機能の意味や特徴を、名称ごとに分かりやすく解説します。 


目次

カーテンの機能とは、光・熱・炎・視線・汚れなどに対応するために、製品へ付与された性能のことです。名称ごとに指す内容が異なるため、まずはそれぞれの機能が何を目的としているのかを理解することが大切です。 


名称ごとの解説

●遮光機能
遮光機能とは、窓から入る光を抑えるための機能です。病室、居室、休憩室など、落ち着いた室内環境が求められる場所で使用されることがあります。強い日差しや西日によるまぶしさを軽減できるため、室内の明るさを抑えたい場合にも適しています。一方で、光を取り込みたい場所では室内が暗く感じられることがあります。
なお、遮光機能と遮熱機能は異なります。遮光機能は光を抑えることが目的であり、遮熱機能は外部からの熱の侵入を軽減することが目的です。製品によっては両方の機能を備えているものもありますが、それぞれ役割が異なります。 

●遮熱機能
遮熱機能とは、窓から伝わる熱の影響を軽減することを目的とした機能です。夏場の日差しによる室温上昇を抑えたい場所や、空調環境への配慮が必要な場所で使用されることがあります。待合スペース、居室、デイルームなど、利用者が長時間過ごす空間に適した機能です。
遮熱機能は、必ずしも室内を暗くするためのものではありません。光を大きく遮らずに、熱の伝わり方を抑えることを目的とした製品もあります。レースカーテンに遮熱性能が付与される場合もあり、明るさを確保しながら室内環境に配慮
したい場面で使われることがあります。 

●防炎機能
防炎機能とは「燃えない」という意味ではありません。火災そのものを防ぐ機能ではなく、「火が付いても燃え広がりにくくする」機能です。このため、「耐火」「不燃」「防火」といった用語と同じ意味で用いるのは適切ではありません。
カーテンは布製品であり、火災時には延焼の原因となる可能性があるため、病院や福祉施設、公共施設など、多くの人が利用する建物では、施設の安全性を確保する観点から、防炎機能が消防法により義務として求められています*一律の義務ではありません。
この防炎機能は、特定のカーテンの形状や種類を指す名称ではありません。遮光カーテンや間仕切りカーテン、レースカーテンなど、さまざまな種類のカーテンに付与される場合があります。施設で使用する際は、防炎性能を備えているかどうかを、製品表示や仕書で確認することが大切です。なお、防炎機能を有するカーテンには1枚につき1枚の防炎ラベルが付与されています(縫い付けまたは貼り付け)。

●制菌・防臭機能
制菌・防臭機能とは、繊維上の菌の増殖を抑えることや、気になる臭いの発生を軽減することを目的とした機能です。病院や介護施設など、衛生環境への配慮が求められる場所で使用されることがあります。病室、居室、ベッドまわり、共用スペースなど、人が日常的に利用する空間に関係する機能です。
制菌機能は、繊維上で付着した菌が増えにくい状態を目指す性能です。防臭機能は、不快な臭いの発生や付着に配慮する性能です。両方が一体として示される場合もありますが、菌への対応と臭いへの対応はそれぞれ目的が異なります。
なお、制菌・防臭機能付きのカーテンであっても、すべての汚れや臭いの発生を防ぐわけではありません。また、制菌は抗菌と混同されることがありますが、両者は表示基準や評価方法が異なるため、区別して理解することが大切です。

●ミラー機能
ミラー機能とは、主にレースカーテンに付与される機能で、外から室内を見えにくくするためのものです。ミラー機能が付与されたレース生地は外からの光を反射しやすいため、外部から室内を見えづらくし、プライバシーへの配慮に役立ちます。そのため、道路に面した窓や人通りの多い場所、隣接する建物との距離が近い窓などで採用されることがあります。
また、自然光を取り込みながら視線対策を行いやすい点も特徴のひとつです。病院や福祉施設では、病室や居室、待合スペースなど、プライバシーへの配慮が求められる場所で使用されることがあります。
ただし、ミラー機能による見えにくさの程度は、生地の種類、室内外の明るさによって変化します。日中は効果を感じやすい一方で、夜間は室内照明の影響によって外から室内が見えやすくなる場合があります。そのため、設置場所や利用時間帯も考慮しながら選ぶことが大切です。

●防汚機能
防汚機能とは、カーテンに汚れが付きにくく、また付着した汚れも落としやすくするための機能です。人の出入りが多い施設や、カーテンに触れる機会が多い場所で活用されており、待合スペースや共用部、食堂周辺など、清潔感や美観を維持したい空間に適しています。
主な目的は、ほこりや手あか、飲食による汚れなど、カーテンの見た目や日常の維持管理に影響する汚れを軽減することです。ただし、防汚性能の内容や効果は製品によって異なり、対応できる汚れの種類や汚れの落ちやすさにも違いがあります。
カーテンの美観を長く保ちたい場合や、日常的なお手入れをしやすくしたい場合には、防汚機能付きの製品が選択肢の一つとなります。導入の際は、設置環境や想定される汚れの種類に合わせて性能を確認することが大切です。


よくある誤解・混同

Q.遮光機能と遮熱機能は同じものですか?
A.いいえ、同じではありません。遮光機能は、室内に入る光を抑える機能です。一方、遮熱機能は、窓から伝わる熱の影響を軽減し、室内の温度上昇や温度変化を抑える機能を指します。どちらも快適な室内環境づくりに関わる性能ですが、目的や効果は異なるため、製品を選ぶ際はそれぞれの性能を確認することが大切です。

Q.防炎カーテンはデザインや風合いが限られますか?
A.いいえ、防炎カーテンだからといって、デザインや風合いが限られるわけではありません。現在では、色柄やデザインが豊富な商品も多く、一般的なカーテンと同様にお選びいただけます。ただし、生地の種類によっては、風合いや質感に違いを感じる場合があります。

Q.制菌・防臭機能と防汚機能は同じものですか?
A.いいえ、同じではありません。制菌・防臭機能は、菌の増殖を抑えたり、気になる臭いの発生を軽減したりするための機能です。一方、防汚機能は、汚れが付きにくく、付着した汚れを落としやすくするための機能を指します。どちらも清潔な環境づくりに役立つ機能ですが、期待できる効果は異なります。


さいごに

カーテンには、遮光、遮熱、防炎、制菌・防臭、ミラー、防汚など、さまざまな機能があります。それぞれ機能の内容や目的が異なるため、違いを理解しておくことで、自施設に適した製品を選びやすくなります。判断に迷う場合は専門企業に確認すると安心です。
条件によって最適な製品や機能の組み合わせは異なるため、迷う場合は一度弊社にご相談ください。 

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